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なぜ、鳥居というものが出来たのか、それは正確には分かっていない。ただ鳥居は神域とソレ以外を分けるための門のような役割である事は何となく分かるだろう。日本には様々な鳥居がある、天空の鳥居、千本鳥居、海上鳥居、山頂鳥居。ここで鳥居を語れるほどの知識は無いが、美しい鳥居を紹介する知識はある。
そして近年SNSでじわじわと話題が沸騰しつつある絶景スポットがある。まぁこれから紹介する神磯の鳥居の事なのだが、日本数ある鳥居の中でもトップ5にはランクインするほどの見応えがある鳥居だ(個人的感想)
これは大洗磯前神社の鳥居なのだが、海の岩場にの上に建てられており、荒々しい波に打たれる様子を見ることが出来る。
この記事ではあくまで「神磯の鳥居」について、カメラマンとして行く方向けに詳しく解説するが、「大洗磯前神社」の参拝や歴史等については触れないのでご了承ください。
目次
神磯の鳥居とは?
茨城県の大洗町の神社。「大洗磯前神社(おおあらい いそさき じんじゃ)」には複数の鳥居があるがその内の一つは神社から少し離れた海辺の岩礁上に建てられている。この鳥居こそが絶景ともいわれる神磯の鳥居なのだ。
この鳥居越しに太陽が登るその様は、圧巻!息を呑む瞬間とはこの時のために有るのだと思うほど。
名称 | 神磯の鳥居 |
住所 | 〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890 |
駐車場 | 無料あり |
料金 | 無料 |
開放時間 | 神磯の鳥居は24時間開放 |
トイレ設備 | 境内に有り(少し歩く) |
飲食 | 境内に有り |
電話番号 | 0292672637 |
シーズン | オールシーズン |
ちなみに先に言っておくと、神磯の鳥居でちゃんと写真撮影をする場合、特に朝焼け、太陽が登る時間帯に撮影をしようと考えている方。
三脚やレンズクリーナーは必須アイテムだが(小さな水しぶきが跳ねるため)、NDフィルターも必須であるという事。
詳しく後述するが、NDフィルターも1/32や64/1ではなく、1/1000くらいが必要になる。太陽が出た瞬間から明るさが格段に変わってくるのでNDフィルター1000は必須なのだ。
アクセスについて
神磯の鳥居についてのアクセスだが、大洗磯前神社と神磯の鳥居は高低差を含め少しだけ離れている。神磯の鳥居だけを撮影、見たい人は鳥居に近い駐車場にナビ設定することをおすすめする。
〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
駐車場についてだが、神社に参拝するための駐車場と鳥居を見るための駐車場の2箇所が存在する。
2箇所同士がとても離れているわけではないが、鳥居を見るだけの目的なら鳥居に近い駐車場に停めたほうが良いので、ここでは後者の駐車場について記述していく。
駐車場について
いくつか駐車場がある中で、最も鳥居に近い駐車場は「大洗公園駐車場」の一番南側である。
よっぽどのことがない限り、この駐車場に行くことをおすすめする。
また基本的には無料の駐車場だが、夏季期間だけ有料になるので注意が必要。
駐車場の名称 | 大洗公園駐車場(最も南側) |
有料期間 | 2022/7/23 ~ 8/21(日) |
有料の時間帯(平日) | 07:00 ~ 15:00 |
有料の時間帯(土日) | 06:00 ~ 15 |
普通車の料金 | 800円 |
二輪の料金 | 340円 |
説明ページ | 大洗観光協会 – 夏季駐車場について ※夏季以外はリンク無効 |
駐車場に関しては終日入れるが、夏季期間のみ朝から午後3時までは有料となる。
夜景や朝日狙いの人には関係ないと思うが一応頭に入れておいてほしい。
他の駐車場は遠かったり、階段の上り下りが激しかったりとあまりおすすめできない。
執筆時点(2022年)ではGoogleMapsにて駐車場の名称がないので、検索しても別の駐車場が出てきてしまう。
アプリで見る時は、航空写真にして駐車場を確かめてからピン刺しをするといいだろう。
ここの駐車場は夜景を撮影する人や、朝焼けを撮影する人にとってもありがたい事に、基本的には365日24時間開放されている駐車場である。
上の写真で見た右上の駐車場も使うことが出来る。
駐車場から鳥居までは少しだけ歩く
この大洗公園駐車場から鳥居までは1,2分ほど歩くことになる。とはいえ直ぐ目の前なのだが、もし夜景撮影する方は必ず懐中電灯が必要だ。
辺りは真っ暗でデコボコの道が多いので明かりは必ず必要になる。
24時間開放なので車中泊可
神磯の鳥居の朝焼けを見たい、撮影したい人は相当早い時間に来なくてはいけない。特に夏頃になると朝の4:30分には太陽が海面から顔を出す。
つまり朝の4時頃に現地入りしていないと瞬間を見ることが出来ない。
そこでカメラマン達はよくやる手法なのだが、前日の夜に駐車場に入り車で仮眠(車中泊)をして朝を迎える。
ここの駐車場は基本的に24時間開放されているので、いつでも自由に出入りすることが出来る。
車中泊がOKとは大きな声では言えないが、実際に前日の夜から当日の朝まで同じ車が何台も停まっていたので、車中泊をしていたものと思われる。
神磯の鳥居では場所取りの関係で太陽が上る10分前とかギリギリは避けたほうが良いだろう。
カメラを構える場所は全て占拠されて端っこの方になってしまう。
そういう意味でも前日の夜に現地入りするのは得策と言えよう。
トイレについて
神磯の鳥居付近にはトイレはない。そして大洗公園駐車場にもトイレはない。
あるとすれば「大洗磯前神社」の境内にある。
境内に行くには階段を登っていかなければならない。
鳥居から決して遠いわけではないのだが、駐車場からは地味に遠いのでもし仮眠することが分かっているなら予め用を足していたほうがいいだろう。
神磯の鳥居の撮影について
では本題の神磯の鳥居を撮影するカメラマンのために注意点や、コツ、知っていたら有利になる情報等を詳しく書いていくので参考にして頂きたい。
カメラマンとして来る時にあったほうがいいアイテムがいくつかあるので記載しておく。持ってきて当たり前と思う機材も一応記載しておく。
- 三脚
- レリーズ
- PLフィルター
- ND1000フィルター
- レンズを拭くクロス
詳しくは後述するが、筆者的に必須アイテムと思うのはND1000フィルターだ。
どういう場面で使うかと言うと太陽が出た後に撮影する際、波をなめらかに見せたいという時に使う。
太陽が出た瞬間から明るさが一気に変わってくるのでND1000でないとシャッタースピードを稼げないのだ。
撮影場所について
神磯の鳥居の鳥居を撮影するにあたり、どこから撮影するのか?という事はあまり重要ではない。
というのも、「ここから撮影したほうが絶対に美しく撮影出来る!」、そういう場所は特にはない。どこからでも美しいのだ。
大きく分けて3箇所の撮影スポットがある。画が大きく変わるというわけではないが、せっかく記事を書くなら少しの違いでも紹介しようと思う。
上の写真で赤く囲ってあるエリアは立ち入りが禁止されているエリアである。入ってはならないし、仮にエリア内に入り写真撮影してもSNSや等に上げたら直ぐにバレて袋叩きに合うことは目に見えているのでルールは守ろう。
①展望デッキ
まずは神磯の鳥居を少し高い位置から見れる、展望台のようなデッキから紹介しよう。
比較的キレイな展望デッキで広いスペースも設けられている。三脚NG等もないし、結構空いているのでゆっくり鑑賞できるスペースだ。
ここで撮影するとデメリットしかない時間帯があるので後述する。
展望デッキから撮影出来る構図の特徴は、空を入れない構図を作れるということだ。
少し高い位置から見下ろす形になるので、例えば上の写真のように太陽が昇った瞬間だけど太陽は入れたくない。という時に狙った構図を作ることが可能だ。
夜間撮影だと柵の影が出る
夜間に展望デッキで撮影する時のデメリットがある。まずは下の写真を見ていただきたい。
下の白線で囲った部分に柵の影が見えるだろうか?
これは展望デッキの柵の影なのだ。デッキの後ろには照明が海の方向を向いて点いているため、長時間露光するとこのようにはっきりと影が出てしまうのだ。
コレに至ってはどうこう出来る話ではないので仕方ないが、展望デッキから撮影すると俯瞰気味になるために影が余計に目立ってしまうのだ。
そこまで気にしなくてもいい事だと思うが、上の写真の柵の部分に人間の影が見えると思う。つまり他の人が撮影している写真に自分の影が写り込んでしまう可能性もある。
長時間露光なので完全に静止していなければ影は写らないが、逆の立場だったら嫌なので私は気を使うだろう。
②堤防前
最も人気のあるスポットが鳥居の同じ高さくらいの堤防前のスペースだ。見物客もカメラマンも基本的にここで撮影していることが多い。
横に長いスペースであるがために、鳥居を真正面から、少し横からといった角度のある写真を撮影出来る。しかしながらやはり撮れる構図に大きな違いというのは生まれない。
言ってみればオリジナリティのある写真を撮影するには、撮影場所というよりかは撮影アイテムを駆使したり、波が高く上がった瞬間、鳥居の中に太陽、月を収めたり少し工夫をしないと量産型の写真になってしまいがちだ。
ちなみに、2月の深夜4時頃に訪れた際のカメラマンの人数はと言うとこれくらいだ。
冬のとても寒い時期の深夜にもかかわらず、多くのカメラマンがシャッターを切っていたのだ。
写真では明るく見えるが、実際には漆黒でライトがないと何も見えない。スマホの画面でさえ明るくて煩わしいと感じるほどに暗い。
ここに居るカメラマン達は皆、朝焼けを狙っている。つまり太陽が昇る2時間以上前から陣取り合戦は始めっているのだ。これから更に見物客もカメラマンも多く来るので、この場所から狙いたい!という願望があったら早めに来ることだ。
当たり前だが、太陽が昇る前後30分が最も込み合う。横一列のスペースが全て埋まっていた。
③砂浜から
さて最後に紹介する場所は堤防下の浜だ。ここは少々危険が伴うのであまりオススメは出来ないが、撮影できる写真はダイナミックで迫力がある。
まず最初に注意点があるので確認してほしい。
- 潮の満ち引き関係で通り道が水没することがある
- なので夜間は非常に危険なので絶対に浜に降りない
- 岩の上は撮影禁止エリアなので登らない
- かなりゴツゴツの石と苔でとても滑るので、安全靴で行くこと
潮の関係で通路が海水で水没している時は絶対に行かないように。一見分からないが、石がヌメヌメしているのと足がハマりやすい。夜間に行き、転んで身体ごと持っていかれたらと考えるだけで恐ろしい。
過去に死者が出ているので肝に銘じてほしい。
特徴として、空を多く取り入れた構図を作ることが出来る。また、ローアングルから超広角で撮影すれば迫力のあふ写真が撮れるであろう。
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