【カメラマン】神々しすぎる絶景!茨城県の「神磯の鳥居」駐車場やアクセス、写真の撮り方

この記事は2ページで構成されています

  1. 神磯の鳥居のアクセス、駐車場、撮影場所について
  2. 時間帯によって見える違いについて(今見ているページ)

撮影の時間帯について

大洗磯前神社 神磯の鳥居

神磯の鳥居はどの時間帯に撮影しても一定のラインを越えた美しい写真が撮影出来る。

また太陽が昇る瞬間の写真はSNS等でも美しいと有名で一度は見たことがある人もいるのではないか?
風景写真というのは総じて、太陽が昇る瞬間や夕焼けで空がオレンジ色に染まる頃など、どう見ても美しくなるものである。
その瞬間が人間の心揺さぶられる風景なのだろう。

筆者もその一人、一番美しいと思った瞬間は「太陽が顔を出し始めてからの約15分間」だ。
この瞬間が最も神々しくなり、おそらく神磯の鳥居が輝く瞬間だろうと私は思う。

もちろん今回は深夜だろうが早朝だろうが写真付きで紹介をしていく。

昼頃の風景について

大洗磯前神社 神磯の鳥居

ではまず最初に太陽が南中したお昼頃の神磯の鳥居について紹介する。上の写真がお昼頃の写真だ。
岩礁が波に打たれ荒々しい様子を見ること出来る。

太陽が昇り1時間ほどしたら晴れている場合は空がオレンジ色から青くなる。青くなったら後は夕方まで同じ景色を見ることが出来る。
特に朝日を見るという理由がなければ、朝早く来る必要もなく、好きな時間帯で来るといいだろう。

ただ注意というか、頭に留めてほしい事は朝方のほうが空気が済んでいるので視界が最もクリアだということ。

夜(深夜)の撮影について

昼と早朝の神磯の鳥居の写真は結構有名ではあるが、では深夜の神磯の鳥居はいったいどのように見えるのか?
という疑問について写真を添えて解説していこう。

注意

深夜の神磯の鳥居は真っ暗で何も見えない。ちゃんと風景写真を撮影するという目的ならいいが、興味本位で深夜も見てみようというノリで来る場所ではないように感じた。
深夜に来ても鳥居も何も見えない。下の写真は三脚を使い60秒間撮影しているので鳥居が見えるという仕組みだ。

大洗磯前神社 神磯の鳥居

上の写真は深夜の3時頃に撮影した写真になる。当たり前だが辺りは真っ暗で肉眼では何も認識できない。
もちろん鳥居も肉眼では観察出来るわけもない。それほどに暗いのだ。

そして、轟音のように岩礁に当たる波の音だけが間近で聞こえるので、人によっては恐怖を覚えるような環境だ。
目の前に広がる無限の闇、そこから聞こえる波の轟音、恐いが撮影出来る写真には価値がある。

月が出ているか、出ていないか

撮影時に月が出ているか、出ていないかで明るさが結構変わってくる。比較写真が無いのが申し訳ないのだが、行く時は月が出る時刻、入る時刻を調べておくと良い。

月を鳥居の中に入れた構図で撮影する場合にも必要な情報になるだろう。

明け方気味か、完全に深夜か

深夜撮影といっても、完全に深夜なのか、それとも少しだけ明け方気味なのか、それだけで撮影できる写真は変わってくる。以下比較の写真だが撮影したのは2月頃なので、時期によって時間帯は各々考慮していただきたい。

深夜の2時頃に撮影した写真

大洗磯前神社 神磯の鳥居
月入りしている深夜の2時

さすがにこの時間帯だと水平線が明るくなることはない。鳥居には照明が若干当たっているので深夜で月が出ていなくても輪郭どころかしっかりと写真で捉えることが出来る。

ポイント

星と鳥居を絡めた撮影をしたいなら、月が出ていない時刻&時刻は完全な真夜中であることが条件だ。
月が出ている時間帯、特に画角内に月が入り込んでいる場合は月が明るすぎて星々の光量をかき消してしまう。

深夜5時頃に撮影した写真

大洗磯前神社 神磯の鳥居

深夜の5時頃、目で見える景色は真っ暗で何も見えない。しかしながら長時間露光をするとカメラは微細な光を捉える。

太陽が出るのは約6:30頃のはずだが、90分前に撮影した写真でも水平線はオレンジ色に変わってくる。

注意

太陽が出る90分前ですら空はオレンジ色に染まり始める(カメラ上では)。真っ暗な”夜景”を撮影したいならば150分前くらいから来ないと駄目だ。

または普通に太陽が沈んでからの夜9時とかなら同じ様な写真が撮影できる。
朝焼けも撮影するなら深夜に来たほうが一石二鳥だが。

銚子方面を写すと綺麗

神磯の鳥居だけに目を取られてはいけない。幅広い視野を持つことがカメラマンにとって大切だ(戒め)

正確に言うと銚子方面というよりか、カメラの向きをみっと右側にパンすると、波に当たる照明がオレンジ色に染まり雲海みたいに見えるのだ。

大洗磯前神社 神磯の鳥居

また、実際に銚子方面の空も明るくなっているのがわかる。写真の左下には赤い照明、その上には青い照明の反射が見え、カラフルな写真に仕上がる。
こういうのオリジナリティ(とは言わないが)を出すために、ネタを探すのもまた面白い。

早朝(日の出前)の撮影について

神磯の鳥居の神々しさが最も高まる瞬間が早朝だ。見物客とカメラマンの数もこの瞬間が最も多い。
カメラマンとして行く場合は一番忙しくなるので、太陽が顔を出すギリギリに来ると撮影スペースが無いので早めに来ることが大切だ。

太陽がどの方角から出てくるかというのは、事前に調べておくことが出来る。
しかし鳥居の中に収める場合は数センチ単位での調整が必要になってくるので、正直ピンポイントサーチというのはかなり難しい。

大洗磯前神社 神磯の鳥居

太陽はまだ出ていないものの、あらゆる輪郭が鮮明になってくる。空も暗い部分はなくなりオレンジ色に染まり出す。
今までは長時間露光をしていたが、日の出前になるとせいぜい3~5秒くらいで適正露出になるだろう。

日の出前(20分くらい前)撮影で長時間露光をしたい場合はNDフィルターが必要になってくる。
1/8や/16くらいで良いと思うがどんどん明るくなっていくのであらゆる番号を持っていたほうが適応出来る。

シャッタースピードに気をつけよ

これは海を撮影する時の全てに共通するコツだ。だが日の出前に特に注意してほしいことでもある。

シャッタースピードに気をつけよ、というのは簡単に言うとシャッタースピードを中途半端にすると、波が綺麗に見えないという事に繋がるのだ。

  • 長時間露光して波を完全に消す
  • シャッタースピードを早めて一瞬を切り取る
  • わざと波の残像を残す(美しく)

上の3項目が海を撮影する時に気をつけることだ。最後のわざと波の残像を残すというのが分かりにくいと思うので解説していく。

下の写真を御覧いただきたい。これは失敗例である。

大洗磯前神社 神磯の鳥居
失敗例、波が美しくない

カメラをやらない人からしたら一見何が失敗なのかわからないと思う。

写真中央と、右の波を比較すればわかると思うが、波の残像が中途半端になっているのだ。小さな事だがこういう所を詰めることでクオリティーアップに繋がっていくのでカメラマンなら気にすること。

これはシャッタースピードが中途半端になってしまったが故に起きた現象だ。

では波に残像を美しく残すというのはどういうことか、下の写真を見てほしい。

大洗磯前神社 神磯の鳥居
成功例

これが波の残像を美しく残すということだ。見てわかる通り波に白い部分の流れを捉えている。何回かシャッターを切っていいと思う値を自分で見つけていく。

早すぎても遅すぎても駄目なので追求してみてほしい。

波が大きく上がった瞬間を狙え!

岩礁に波があたり時々大きく舞い上がる時がある。いつも大きい波が来るわけではなく、塩の満ち引きの関係があるので一概には言えないが10分くらいの感覚で大きい波が来る。

その瞬間を狙って撮影をするとダイナミックな写真になる。

大洗磯前神社 神磯の鳥居

波が来るのは本当に一瞬なので予め構図を決めておいて待機、辛抱するしか無いのが大変な事だが撮影できる写真はそれ相応のものだ。

特に日の出の前後、空がオレンジ色に染まっている頃に撮影できると尚いいだろう。

早朝(日の出後)の撮影について

太陽が出た瞬間から明るさが瞬時に変わってくる。今まで感度を上げたり、F値を開放気味にしていたかもしれないが、昇ったら基本感度は最低、F値は5.6~8くらいまで絞ったほうが良いだろう。

大洗磯前神社 神磯の鳥居

日が出てから気をつけることは、太陽の動きを見ながら撮影場所も刻々と変えることだ。
太陽は出た場所からまっすぐ昇らず、弧を描くように南中する。

もし太陽を鳥居の中に収めたいなら太陽が出た場所に留まっていては撮影出来ない。
太陽を追って少しづつ撮影位置を移動しないと鳥居の中にはまらないのだ。

大洗磯前神社 神磯の鳥居

結局筆者は撮影に失敗したのだが、だからこそ得た知識もあるのでここで学んでいってほしい。

上の写真は無数にいるカメラマン達に敗北し、鳥居の中に収められなかったのでせめて真ん中に近い写真を撮ろうとした。
しかし結局、ベストポジションは取れずに若干センターがすれている写真になってしまった。

注意

同じことを考えているカメラマンは無数にいる。太陽を追って一つの場所にカメラマンが密集するのだ。
鳥居の中、そしてちょうど真ん中に位置するようにした場合は約1~1.5mくらいの範囲でしか撮影できない。

つまり、あらかじめ太陽が鳥居の中に収まる場所を予想して陣地を先取りしておかないと一生撮影出来ない。
「太陽が出た最初の方は犠牲にして」、という考えを持っていないと成功しない。

砂浜からの撮影が穴場

実は太陽が出て鳥居の高さ付近に位置している時は、ほとんどの人が堤防の上から撮影している。
砂浜ががら空き状態なので、一旦浜に降りてそこから鳥居の中に太陽を入れる構図を作ってもいいだろう。

大洗磯前神社 神磯の鳥居

筆者は結局それも知らずに後々降りて撮影することになってしまった。
例えそうだったとしても、コレほど神秘的な写真を撮影できるので安心していただきたい。

ちなみに上の写真はND1000フィルターを使用して長時間露光している。
太陽が出ている時間帯はND1000くらいないと長時間露光出来ないのでこの際に買うといいだろう。

ND1000フィルターが必須アイテム!

大洗磯前神社 神磯の鳥居

さて、神磯の鳥居を撮影するに当たってオリジナリティを出さないと量産型の写真になってしまうと述べた。
ではどうすればいいのか?その問いの答えは無限大だが、筆者的に1つ上げるとするならば、

ND1000フィルターを使え!

「ND 1000フィルター」を各サイトで比較!

太陽が出ている間に長時間露光をする場合はNDフィルターが必要なのは分かると思うが、30秒ほどの露光をする場合には1/32や1/64だとまだ明るすぎるのだ。

そこでND1000フィルターの出番がやってくる。普段はあまり使わない分、使った時の効果はかなり大きい。
まさに上の写真がND1000フィルターを使い30秒開けた写真である。

太陽が写っているのが波が雲海のようにみえるだろう。迫力のある波の瞬間を写すのは比較的簡単だ、言ってしまえば誰でも撮影できる。

しかし、ND1000フィルターを使った、幻想的で静かな写真はフィルターを持った人にしか撮影できない分オリジナリティさがあるのだ。

大洗磯前神社 神磯の鳥居

この展望デッキから撮影した写真も、ND1000フィルターを使用して撮影した写真だ。

大洗磯前神社 神磯の鳥居

レンズの選定について

持っていくレンズについてだが、超広角〜望遠まで一通り揃っていたほうが良い。

筆者は望遠レンズを持っていくのを忘れるという、カメラマンとしてあるまじき失敗をしてしまった。
この記事で紹介している写真は超広角〜標準(APSCで55mm)で撮影している。

鳥居の中に太陽が入っている写真、鳥居をピックアップした写真を撮影する場合は望遠レンズが必要になってくる。

深夜でなければF値を開放撮影とかはしないので、F値については低ければならない、という事はない。

まとめ

以上、神磯の鳥居にカメラマンとして行く場合の注意点やコツを紹介した。
色々と紹介したが行く季節によって太陽と月の出入りする方角が変わってくるので、事前に調べて置くことが絶景撮影の鍵となる。

また、天気がいい日、太陽と月の位置関係が良い日には大量のカメラマンが深夜から早朝にかけて来る。
場所取りも必要になってくるので早め早めに行動を心がけるようにするといい。
カメラマンにとって早く現地に行く事は心構えとして持つように!

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