最近の絶景情報はインスタグラムで簡単に得られると知って検索放棄している筆者です。だって簡単なんですもの、素晴らしい文明の利器ですわ。
そこで知ったのが、桜と菜の花のコラボレーションがこれ程に映えるのかと驚いたスポットだ。ここは埼玉県の古墳なのだが、その古墳の頂上になんとも美しい桜が鎮座している。そして古墳の下には菜の花が咲き誇り、古墳と桜を背に菜の花を撮影すると、ほら、こんな絶景が簡単に撮影出来ちゃうんです。
今回はそんな絶景スポット「さきたま古墳公園」について詳しく解説していく。またこの記事はインスタ映え、撮影に関して書いていくのでさきたま古墳群の歴史等、展示物の詳細については別のブログ等を参考にするといい。
目次
埼玉古墳群とは?
おそらく皆様も古墳について小学校の頃習ったのではないか?その中でも前方後円墳として埼玉県の行田市にある「さきたま古墳群」は教科書にも出てきたはずだ。
深くは語らないが今から約1500年以上前に造られた9つの古墳から成る古墳群の事だ。国の特別史跡に認定され、この古墳群からは「鉄剣」が出土され国宝にも認定されている。
古墳好きや史跡マニアが多く訪れそうな場所ではあるが、どうやらそういうわけではないらしい。
というのも、さきたま古墳群の1つ、「丸墓山古墳」でインスタ映えする写真が撮影出来るというからだ。古墳群に埋葬された豪族も自分のお墓が1500年の時を経て絶景地になるとは思うはずもなかっただろう。
名称 | さきたま古墳公園 |
住所 | 〒361-0025 埼玉県行田市埼玉4834 |
駐車場 | 無料、大型33台、普通車303台 |
施設料金 | 無料(展示室は有料) |
定休日 | なし |
電話番号 | 048-559-1111 |
桜のライトアップ | 平年は有り(今年は中止) |
桜の時期 | 3月下旬〜4月上旬 |
その中の「丸墓山古墳」がインスタ映え
そして9つある古墳の中で、今回メインとして取り上げる古墳が「丸墓山古墳」という円型の古墳である。円墳としては日本最大級の大きさを誇るといい、その古墳の頂上に登ることも出来る。桜の木が植えてあるので下から見上げたその様は孤高桜とも言うべきか。
とりあえず画になる桜と古墳なのである。
ここの桜の写真がSNSで話題になっている場所でもある。SNSの効果は結構すごいな〜と感じたのが、客層の半分は10〜20台くらいの女性が占めていたと感じた。
偏見かもしれないが、こういう史跡系は若い女性よりも、年配の方が訪れている傾向が多かったのでやはりSNSの拡散力とは偉大である。
アクセスについて
さきたま古墳群へのアクセスだが基本的には車で行くのが無難だが、バスも出ている。電車に関しては近くに駅がないので駅からバスルートになるだろう。
ちなみに桜のオンシーズンになると駐車場に入ろうとする車の大渋滞が発生してしまう。朝方や夕方の比較的空いている時間に行くことをおすすめする。
撮影出来る画も実は真っ昼間より、朝方や夕方のほうが美しく撮影出来る。
〒361-0025 埼玉県行田市埼玉4834
バスや電車、詳細なアクセス方法は公式サイトに詳しく記載してある
バス
・JR吹上駅から朝日バス佐間経由行田車庫行「産業道路」下車徒歩15分
・JR行田駅又は秩父鉄道行田市駅から市内循環バス「さきたま古墳公園前」下車徒歩2分
車
東北自動車道の羽生ICから車で約30分
駐車場について
さきたま古墳公園の駐車場は大きいので普段であれば満車に成ることは殆どないのだが、桜の時期に限っては満車状態がずっと続く。
幸いなことに桜の時期でも駐車場料金が発生すること無く、入場無料で桜を見ることが出来る。
第一駐車場、第二駐車場があるが、特段離れているわけでもないのでどちらに止めてもいいだろう。
また、駐車場に面した道路は一本しかないため、大渋滞が発生する。
丸墓山古墳でインスタ映えしよう!
う〜む、自分で書いたとはいえこの表題の違和感すごいな笑、古墳でインスタ映えって…古墳って墓ぞ?墓を使って映えようとするなって感じだよね笑。まぁそれは置いといて…
今回はあくまで「丸墓山古墳」にだけフォーカスした記事にする。他にも有名な「稲荷山古墳」「二子山古墳」等があるが今回は割愛、また別の機会で紹介できたらと思う。
丸墓山古墳の正面
丸墓山古墳は登れるように階段が設けてある。それも正面とウラ面の2方向からアクセス出来るようになっている。ちなみにインスタグラムとかでよく見る映えた写真は裏面から撮影された写真がほとんどである。
正面の階段はストレートに登るようになっておりカーブはしない。結構急な傾斜になっているので体力のない人は一度休憩しないと息切れしてしまうだろう。私は息切れしました。
丸墓山古墳の裏面
さて今回最も力を入れて紹介したい面がこの裏側からみら景色だ。ここからの写真を撮影したくて来た人が多いのではないか?
裏側の階段はS字カーブを描いており、これがまた画になる構図なのだ。
この写真を見ると、この階段に被写体を立たせたくなってくるだろう。そう、私と同じ考えを持っている人はごまんといるわけだ。
ってことは何が想像できるだろうか?
つまりそういう写真を撮影したい人たちでちょっとした待ちが発生することがある。筆者が行った時はベストポイント待ちが何組かいた。
しかし、無人になる瞬間が訪れないと先行の撮影が終わらないので結構まったりもしていた。
丸墓山古墳の頂上
古墳の頂上からの景色は、それはそれは綺麗だった。頂上は思っていた以上に広くて眺めも良いし、桜の木が美しい。
ここからは群馬県の赤城山も見渡せるし、もちろん隣の稲荷山古墳も見ることが出来る。
被写体込みなら昼間に行くな!
まず、普通の絶景写真を撮影するだけなら特に問題はないのだが、もし貴方が被写体を入れて撮影をしたいならば、絶対にお昼時を避けるべきである。
インスタグラムとかでは丸墓山古墳を背に1人だけ女性が立っている写真がたくさん出回っている。メインの被写体以外に写る人間は居ないのでスッキリした写真に仕上がっている。
もしそれと同じ写真をが欲しければ、「早朝」「夕方」にしか撮影出来ないものだと考えていただきたい。それも運が良ければ撮影出来るといった多少の運要素も含んでいる。
例に上げるとして下の写真は午後の14時頃に撮影した写真である。
よく見る写真はここの階段に女性が立っている写真だ。しかしこれを見るからに、こんなに人が居るのでは被写体が誰だか分からないだろう。
対して下の写真は土曜日の17時前後に撮影した写真である。この時間帯であれば人は結構少なくなっており無人状態を作り出すことが出来る。
とはいえ、この無人状態も数回くらいしか訪れなかった。ここは運要素が大きいと言える。
またもう一つ注意することは、同じような無人構図を狙っているカメラマンが数多く下でカメラを構えて待っているのだ。カメラマン達の暗黙の了解とも言うべきか、無人になった瞬間に後からきたグループがズカズカと構図内に入るのは少し気を付けたほうがいいかもしれない。文句を言ってくる人もいるのだ。
ここはモラルの範疇だが、お互い寄り添っていい写真を撮影してもらいたい。
PLフィルターを絶対に忘れるな!
敏腕カメラマンなら持って行って当たり前だと思うが、PLフィルターは絶対に持っていこう。PLフィルターとは簡単に言えば、空の青を鮮やかにし、白飛びそかけそうな青空の白飛び抑制効果、水面反射を軽減などの効果がある。
よくある桜の失敗写真が桜と白飛びした青空だ。これは青空とはいえ薄い雲の白色の画面比率が多いために起きてしまう減少だ。
PLフィルターを使えば、多少の雲があっても青空の部分があれば青の階調を失わずに撮影することが出来る。桜は青空の下で最も映える。
夜の撮影はあまり映えない
丸墓山古墳が画として映えるのは夕方からマジックアワーが限界で、日が完全に落ちきって辺りが真っ暗になった頃にはいい写真は撮れないだろう。
というのも丸墓山古墳にもちろん街灯はなく、夜になることで桜の発色も良くない。
これは偏見だが写真撮影で桜が桜として有り続ける確固たるものはその桜色であるということだと筆者は思っている。色が失われてしまったらそれは桜の写真としての価値が半減してしまう。
とはいえ時間の入場規制は特に無いので、夜景撮影もOKだ。
菜の花を最大限に活用せよ!
そう菜の花だ。桜と菜の花は切っても切れない王道コンビだ。そして丸墓山古墳には菜の花が大量に咲いているのだ!
これは有効活用しなければもったいない、これからその菜の花と桜を入れた最強構図を説明していく。
上の写真が個人的最強構図なのだが、異論は認める。
下段に菜の花、上段に桜、そして真ん中に古墳を取り入れたTHE黄金比率の典型的写真である。そして右側には太陽の光芒も若干見える。なんと美味しい写真なんだろう(自己陶酔)
必要機材(レンズ)
と、まぁこの写真の撮影方法なのだがまず、最低条件として
レンズは広角ではなく超広角レンズ。魚眼レンズがあればベスト!
これが撮影の最低条件だ。カメラ好きなら分かるが、超広角レンズでないと、下の菜の花と、上の桜が構図内に入らないのだ。
筆者はAPS−Cセンサーカメラで「TTArtisan」というメーカーの対角魚眼7.5mmのレンズを使用した。2万円のマニュアルレンズだが控えめに言って最高すぎるレンズだ。コスパ最強写りも最強なので、この機会に是非とも手に入れていただきたいレンズである。後悔はしないだろう。
体格魚眼レンズでなくても超広角レンズと言われる部類であれば大きな問題なく撮影出来る。
逆に普通の広角レンズ(APS-Cで16mmくらいとか)だと菜の花、桜が十分に入らないのだ。
撮影場所
最も気になるのがどこで撮影出来るのだろうか?という事だろう。このブログではそういう撮影場所についてを詳しく解説していく事をモットーとしているので安心していただきたい。
この撮影場所は丸墓山古墳の裏側から撮影をしている。そして下の写真は頂上から裏側を見た写真だが、階段に向かって左側に菜の花と桜が咲いているポイントがある。ここかベストポイントなのだ。
時間帯にもよるが、ここらへんは人気スポットということもありずっと人通りが激しい。
白枠で囲んだ場所が最も映える場所だ。微調整は自分の目で行ってもらいたいが、撮影時のちょっとしたコツが有るとすれば、菜の花を一輪だけレンズにくっつくほど近くに寄せて撮影するとダイナミックな写真が出来る。
このダイナミックな撮影は超広角レンズではなく、体格魚眼レンズでないと撮影が難しいことから、体格魚眼レンズをオススメした次第である。
別の角度からも
先程と左右逆の場所にもコラボできる場所がある。ひと目見れば直ぐ分かる場所なのでわざわざ場所の写真は載っけないが、こちらはどちらかと言うと、階段に被写体がいたら更に化ける構図だと思った。
ベストビューポイント
他にもいくつかオススメのビューポイントがあるので紹介していく。
池を入れた撮影ポイント
ここは駐車場から丸墓山古墳に歩いていく途中にある池というか沼というか、そういうポイントだ。
ここから丸墓山古墳を狙った構図は池の水に桜が綺麗に反射して結構な絶景になるのだ。
裏側の更に後ろ側から
ここも意外にきれいな写真を撮影出来たのでオススメしたい。丸墓山古墳の裏側の更に後ろ側から狙うと他の人とは違った構図で撮影出来るのだ。
これも左右に桜、真ん中に古墳と桜という黄金比率で撮影出来る。空の部分を多く入れてあげることでスッキリとした写真に仕上がっている。
不思議なことに、ここから撮影している人は全くと言っていいほど居なかった。時には目の前の対象物を一歩引いたところから見てみるのも大事なんだとおもいましたー!まるッ!ってあれ、これ日記になってr
正面登る前に右に逸れてみよう
最後は正面の階段を登る前の手前の道を右に入ったところにある場所。なんかたくさんカメラマンがいたのでおそらくベストポイントなんだろうと思ったわけだ。
うん、ここからも絶景だ!
今になって考えるとどれも同じような写真や構図ばっかりだが、少し位置を変えたり、何かをナメて撮影すると結構雰囲気は変わるもんだ。
オススメの時間は圧倒的に夕方!
ここで桜を撮影するならば少なくとも午後12時とかは出来るだけ避けて通るべきだ。何回も言うが土日なんて混雑していてゆっくり花見も撮影も出来やしない。
そこで筆者的にオススメの時間帯は夕方前が一番いいと思った。
具体的に言うと16~18時頃だ。その理由としては、
- 人が少なくなっていく時間が16時過ぎから
- この時期の16時は空は明るくまだ青空が見える
- 夕日が落ちていくのと同時に空色がオレンジに変わる(1回で2度、違う雰囲気で楽しめる)
- 写真的には夕方頃が、美しく仕上がり、被写体がいる場合、夕方頃が空いていて撮影しやすい
以上の理由からもし、カメラマンで行く場合は16時頃に到着するのを目安に行くといいだろう。
頂上からの夕日が美しすぎる
また夕方頃にくる大きなメリットとして、夕日が沈む瞬間を丸墓山古墳の頂上から眺めることが出来る。桜とも相まって、なんてロマンチックな風景なんだろう。
これは絶対にデートにもってこいだろう!うん、絶対にこよう(来ない未来)
まとめ
以上がさきたま古墳群にある「丸墓山古墳」についての紹介記事だ。実は筆者の生まれ育った町だったのだが、近すぎて逆に行かない現象だった笑。
SNSでバズったのを知って行くとかほんとにごめんって感じですね。まぁ、社会科見学で昔来てはにわを作った記憶はある。
兎にも角に丸墓山古墳は今どきのJKでさえ虜にしてしまうほどの魅力、インスタ映え要素を持っているので是非ともこの時期にたくさん足を運んでいただき我が故郷にたくさんお金を落としていってね笑
・今回紹介した場所は「丸墓山古墳」
・駐車場は無料、入場料も無料
・桜の季節は3月後半〜4月前半
・古墳の上に桜が咲いており、インスタ映えするスポット
・住所は361-0025 埼玉県行田市埼玉4834
・土日は非常に混雑する
・見るだけなら真っ昼間でもOK
・写真撮影なら早朝か夕方がオススメ
・菜の花がたくさん咲いているので活用せよ
・その際、体格魚眼レンズがあったらベスト!