自然の荘厳な姿、時が織りなし形成したその姿を目の当たりした時、人は自然に敬意を払う。人はなんてちっぽけな存在なのだろう、なんて儚く、たった数十年生きただけで全てを知った気になってしまう。ふとそんなことを考えさせてくる。
今回は栃木県の日光市にある「華厳ノ滝」を紹介する。ここは、いろは坂を登った先にある中禅寺湖から流れる滝である。春夏秋冬、様々な姿を見せてくれる。1年中観光客が絶えないスポットであり、日光市の定番の観光名所である。
今記事はそんな華厳ノ滝のアクセスや駐車場の事情、また華厳ノ滝エレベーターについて詳しく解説する。
華厳の滝自体の展望台紹介や滝の写真は以下の記事を参考ししてほしい。
栃木県「華厳ノ滝」の展望台の見え方はどう違う?ドローン写真も
目次
華厳ノ滝とは?
【日本三大名瀑】と言われるものをご存知だろうか?
そう言われてすぐに出てくる人など、物好きしかいないであろう。栃木県の日光市にある「華厳ノ滝」はその日本三大名瀑の1つに数えられる。
他2つは和歌山県「那智の滝」、茨城県「袋田の滝」である。
華厳ノ滝は俗に言う「瀑布」であって、瀑布とは滝のことを指している。
日光市にある日本一高い標高に位置する「中禅寺湖」から流れる水が滝となる。その滝こそが「華厳ノ滝」である。
高さ97m、幅は最大7m、滝壺の深さ4.5mもある非常にスケールの大きい華厳ノ滝は、日本を代表する観光スポットとしても有名。
四季折々の姿を楽しむ事ができ、春〜夏は新緑、秋は紅葉、冬には雪化粧をしている華厳ノ滝も見れる。運が良ければ、細かい小滝が凍っている姿も見ることが出来るらしい。
華厳ノ滝を眺めるための展望台もあるのだが無料の展望台以外に、有料の専用エレベーターで100m降下すれば真夏でも肌寒い気温の中、滝壺の近くで滝を眺めることも出来る。
またエレベーターを使用した人だけの特権として、華厳ノ滝のミストを浴びることが出来る。これは滝壺に落ちた水しぶきが広範囲に拡散されてミスト状のまま展望台にふりかかるという仕組みだ。冬は寒いが、夏場などの暑い日は涼しくて嬉しいサービスだ。
歴史
華厳ノ滝の歴史は古い。今から約1200年前に一人の男性日光を訪れたそうだ。男は中禅寺湖にある男体山の登頂を目指したが、悪天候に阻まれ断念。3回目にして登頂した。
そして807年の干ばつの際に役人に雨乞いを頼まれて再び男体山に登頂。山頂の「江尻滝」と伝わる場所で祈祷した結果、雨が降ったとされる。この「江尻滝」が現在の「華厳ノ滝」と言われているそうだ。
※諸説あり、詳しくは各自調べてみてほしい
アクセスや駐車場
華厳ノ滝に行く人の95%は車だと思われる。というのも華厳ノ滝がある場所は、有名な「いろは坂」を登った先にあり標高差は440メートルにも及ぶ。徒歩で行く人など皆無に等しい立地であるため、当記事ではマイカーで行くことを想定して書く。
名称 | 華厳ノ滝 |
住所 | 〒321-1661 栃木県日光市中宮祠2479-2 |
電話 | 0288-55-0030 |
営業時間 | 3〜11月 8:00〜17:00 / 12〜2月 9:00〜16:30 |
華厳の滝エレベーター
駐車場
マイカーで行く人は最も気になる事情が駐車場である。華厳ノ滝には専用の駐車場が設けられているので心配はいらない。しかし、有料であることと、紅葉シーズンの土日になると満車になってしまう事は注意してほしい。
第一駐車場
上の空撮写真の黒丸で囲んでいる箇所が第一駐車場である。第一というには華厳ノ滝から遠いのでオススメはしない。
駐車出来る数は多いので、第二駐車場が満車の場合はこちらを使うという考えでいいだろう。ちなみにこの駐車場にもトイレが設置してある。
名称 | 県営華厳ノ滝第一駐車場 |
駐車料金 | 普通自動車310円、二輪車100円、大型(バス)2,190円 |
開放時間 | 4〜11月 7:00〜22:00 / 12〜3月 8:00〜21:00 |
台数 | 138台 |
第二駐車場
華厳ノ滝に最も近い駐車場がここの第二駐車場である。従って特に特別な理由がない場合はここを利用することをおすすめする。
名称 | 県営華厳の滝第二駐車場 |
料金 | 普通自動車310円、二輪車100円、大型(バス)2,190円 |
開放時間 | 4〜11月 7:00〜22:00 / 12〜3月 8:00〜21:00 |
台数 | 62台 |
※条件は基本的に第一駐車場と同じである |
華厳ノ滝のエレベーター
華厳ノ滝を見る場合は「上展望台」と「下展望台」の2つがある。名前の通りで上と下で別々に設置してあるわけだ。
上の展望台は無料で見ることが可能だが、滝の全貌を見ることは出来ず、迫力に若干かける部分もある。
対して下の展望台は100m降下して滝壺近くで見ることが出来る。ここからの迫力は凄まじく、上の展望台と比較するにはもったいない。
そんな下展望台だが、差別化を図るために専用エレベーターは有料となる。
- 華厳ノ滝エレベーター
- 営業時間:8:00~17:00(3月1日~11月30日)
9:00~16:30(12月1日~2月末日) - 利用料金:大人 550円(中学生以上)
小人 330円
幼児は無料 - 高低差:100m
- 所要時間:1分
- 定員:30人ほど
きっぷ販売所
第二駐車場から歩いて1分ほどで駅舎のような建物が見える。ここがエレベーターを利用する際のきっぷ販売所である。下の写真を見ると右側に人が並んでいるのが分かるが、ここが窓口になる。
写真には写っていないが、紅葉の時期になると長蛇の列になるため別の待避所も設けられている。
エレベーター
きっぷを購入したら中に入ってエレベーターに乗ることになる。
100mも降下するわけだから超巨大かと思ったらそうでもない。百貨店の業務用エレベーターのような感じだ。
2つのエレベーターがあり、同時稼働しているので待機時間は10分もかからず乗降できる。
筆者が驚いたのはこの表示だ。生まれて初めてこんな表示を見たが、国家機密レベルの地下実験場行きと言っても疑われないだろう。
地下100メートル
エレベーターで100メートル降下したら長い渡り廊下を通ることになる。ここから地面は濡れており滑りやすいので気をつけてほしい。
この先を進むと下展望台に到着となる。
エレベーターで降下すると気温が格段に下がる。真夏でも肌寒くて長袖が欲しくなるほどだ。寒がりの人は防寒対策を怠らないように。冬の場合は余計に気をつけてほしい。
まとめ
日光市随一の観光スポットである華厳の滝であるがため、観光客の出入りが激しい場所でもある。最近は外国人が多く来ている印象を受けた。
この記事はオンシーズン(紅葉)に向けての記事ではないため、紅葉の時期に行く場合は特に駐車場に関して大変混雑するため注意が必要である。
- 華厳ノ滝は日本三大名瀑
- アクセスはマイカーがおすすめ
- 近辺の駐車場は2箇所
- 駐車場は24時間営業ではない
- 華厳ノ滝自体には入場料はない
- 華厳の滝は徒歩なら無料でも見れる
- エレベーターで降下するなら上着を持っていったほうが良い
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