まさにジブリの世界?千葉にある『濃溝の滝』で神秘的な光景を見る

濃溝の滝

ここはとある物語の中の世界。私達が生きているこの世界とは違う場所。ひっそりと佇む美しき姿の中には生きとし生ける物、花鳥風月と共に時が流れていく。

上の写真を見るとそんな事を思い浮かべてしまうものである。
今回はジブリの世界観を感じることが出来る絶景を紹介する。

ここは千葉県にある『濃溝(のうみぞ)の滝』と言われている場所である。正式名称は「亀岩の洞窟」である。
数年前にSNSで「ジブリの世界みたい」「神秘的でインスタ映えする」「ハートの光芒が可愛い」など爆発的に話題となった場所である。

今記事では、濃溝の滝を訪れる際の時間帯や注意事項、周辺施設等を説明していく。

カメラマンとして亀岩の洞窟に訪れるための記事は以下を参考にしてほしい。光芒を撮影する場所や時間等を詳しく解説している。

【カメラマン】濃溝の滝でハート型の光芒が見れる撮影スポット

濃溝の滝とは?

まず最初に、ほとんどの人が勘違いしている事として、この渓流の実際の名称は「亀岩の洞窟」である。「濃溝の滝」という名称は、近くにある別の滝のことを指している。
SNSで間違って拡散されていったことにより、観光客も間違って覚えてしまっている事が原因だ。
※以降この記事では正式名称の亀岩の洞窟で統一する

亀岩の洞窟は千葉県の君津市「清水渓流広場」の中に位置している。
今から約350年前に水田耕作のために作られた洞窟に、亀に似ている岩があったことが名前の由来だそうだ。詳しくは君津市の公式ページで確認してもらいたい。

ここは約2年前にTwitterで投稿された写真がジブリの世界みたいだと話題に上がり一躍有名となった。洞窟に降り注ぐ光芒が神秘的で時期によってはによっては、ハートの形に見えることもある。筆者は当時その全容を解剖すべく、すぐさま亀岩の洞窟に向かった。

住所:千葉県君津市笹1954-17
電話番号:0439-39-3113(周辺も含めて管理する片倉ダム記念館の電話)

オススメの時期と時間帯

亀岩の洞窟に訪れる方の多くは、光が降り注ぐ光芒が見たいという方が多数だと思われる。
注意してほしいのが、光芒は昼間には見ることが出来ない。

以下の写真はお昼ごろに撮影した写真である。太陽はギラギラに照りつける天気だったが、早朝以外は光芒は見れない。

濃溝の滝 昼

昼頃の亀岩の洞窟

観光に適している時期

亀岩の洞窟は年中無休で訪れることが可能だ。その中でも観光に適している時期は、
3月〜10月頃である。理由は単純ながら冬になると木の葉が落ちてしまい、緑がなくなるので殺風景になってしまう。

またハート型の光芒は3月の春分の日、9月の秋分の日の前後辺りが最もハートの形に光芒が差し込む時期だ。

光芒が見れる時間帯

光芒が見れる時間帯は短く限られている。さらにハート型の光芒はその形を維持する時間が更に短い。
また光芒は時期によって見れる時間帯が変わってくる。それは太陽が昇る時間帯がそれぞれ違うことが要因であるが、だいたい日の出から1時間後に光芒が現れる。

ハート型の光芒の時間帯

亀岩の洞窟が有名となった理由に一つに、単なる光芒ではなくハート型の光芒が見れる事が挙げられる。
正確に言うと光芒がハート型なのではなく、差し込んだ光芒が水面に反射して見える光景がハート型ということだ。

亀岩の洞窟 ハート

水面と反射してハート型に見える

しかしながら時間と共に太陽の角度が変わってしまうため、ハートの形を維持する時間は非常に短く、約10分が限界だ。
上の写真を見れば分かるが、日差しが濃い部分と薄い部分がある。全体的に濃くなった時が最もハート型に見える。

豆知識
例に9月10日はAM6:30分頃に日が入り始め、7:00頃にハート型となった。
亀岩の洞窟 ハート

最もハート型に見える時の写真

ハート型の光芒を見るためには時間だけでなく見る場所(角度)が最も重要である。
説明は長くなるため以下の記事にて詳しく解説する。

【カメラマン】濃溝の滝でハート型の光芒が見れる撮影スポット

全体図

亀岩の洞窟は駐車場から徒歩約5分のところにある。従って駐車場から少しばかり歩かなければならない。

道は完全に舗装されているので安心していただきたいが、滝の近くの地面はぬかるんでおり、所によって水に浸かる部分もある
女性は特に、ハイヒールなどの靴は滑る恐れや、汚れてしまうので避けたほうが良いだろう。

亀岩の洞窟

亀岩の洞窟へと続く道

亀岩の洞窟

向こうへ渡るには小川を横切る

上の写真の黄色い線で囲った箇所は水が流れている。小川と言うには浅すぎるが、靴によっては浸水してしまうので長靴かサンダルが好ましい。

亀岩の洞窟

上の空撮写真を見てもらいたい。左が駐車場で右が亀岩の洞窟である。
亀岩の洞窟に続く道は2つ存在する。散策路①は木々に囲まれて見づらいが、基本的には①を皆利用していた。特に距離などの違いはないので好きな方を歩いてもらって構わない。

亀岩の洞窟 空撮

奥が駐車場で手前が亀岩の洞窟

こうして見ると森の中に位置しているということが分かる。時期によっては虫も多く発生するので虫除けスプレーなどを持参したほうが良い。

周辺施設

亀岩の洞窟の近くには隣接した施設がいくつかある。

  • 日帰り温「濃溝温泉 千寿の湯」
  • レストラン「風鈴堂」
  • 濃溝の滝お土産センター

上の3つの施設は駐車場のすぐとなりにある。また車で少し行くと道の駅やコンビニもあるので、食料などには困ることは無いだろう。

濃溝温泉 千寿の湯

車中泊する人にとっては非常にありがたい施設である。夏場は亀岩の洞窟まで歩くと汗を結構かいてしまうので、そんな時にも日帰り温泉があるのは嬉しいところだ。

また、ここ千寿の湯は宿泊も出来るので車中泊ではなく、お布団で寝たいという人にとっても安心だ。詳しくは公式ページ確認していただきたい。

濃溝温泉千寿の湯

濃溝温泉千寿の湯

名称濃溝温泉千寿の湯
住所〒292-0526 千葉県君津市笹1954-17
電話番号0439-39-3791
営業時間10:30〜21:00
定休日火曜日(祝日の場合は営業、翌水曜日定休)
料金日帰り入浴 大人1,000円、小人500円(5才以上)

 風鈴堂

少しお腹が空いてしまったけどどうしよう、そんな時でも心配はいらない。すぐ近くに「風鈴堂」というレストランがある。このレストランは土日になると混雑するので、お昼時などは並ぶ可能性もある。

風鈴堂

風鈴堂

筆者が行った時は混雑していたので、残念ながら入ることは出来なかった。
メニューの写真を撮影しようとしたが入店できなかったので、オススメメニューと思われる看板だけは撮影した。

風鈴堂

名称風鈴堂
住所〒292-0526 千葉県君津市笹1954-17
電話番号0439-32-1015
営業時間10:00〜17:00
定休日水曜日
小腹が空いたときの軽食は風鈴堂で
風鈴堂

濃溝の滝お土産センター

遠くから来た人にとっては亀岩の洞窟に来た思い出を”モノ”として残したもの。亀岩の洞窟にはお土産センターもあるので、お菓子やストラップなどお土産として購入出来るのも嬉しいポイントだ。

濃溝の滝お土産センター

濃溝の滝お土産センター

まとめ

ここ亀岩の洞窟は写真で撮影すると化けたように世界観が変わる。まさにジブリの世界というのはこうこうことなのかと思ってしまう。
また、インスタ映えする場所でもあるので、滝を背景に自撮りしたらいい写真になることは間違いない。

サクッとおさらい
  • 濃溝の滝は別の滝のことで、正式名称は亀岩の洞窟
  • 訪れる最適な時期は3〜10月頃
  • 光芒が見れる時間帯は日の出から約1時間後
  • ハート型の光芒は9月の秋分の日、3月の春分の日の前後しか見れない
  • ハート型の光芒は、光芒が現れて約30分後
  • 靴は長靴、サンダルが好ましい
  • 日帰り温泉とレストランは隣接している
ハート型の光芒が見れる時間帯、場所等のカメラマンとして行く場合は以下の記事を参考にしてほしい。

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