静寂の世界、都会の喧騒から隔絶された空間が目の前に広がっている。池に雫の一滴でも落ちようものなら、それは池に波紋を呼び均衡が崩れてしまう。それほど脆くそして繊細なこの世界。
今回紹介する絶景は長野県の茅野市にある「御射鹿池(みしゃかいけ)」と呼ばれる池だ。
ここ御射鹿池はかつて「SHARP」のCMに起用された事や、有名な名画の「緑響く」の舞台となっている場所でもある。
至って普通の池と変わりはないが、条件が揃うと池に木々が綺麗に反射するその光景は、まるで池が鏡になっているかのようである。また、四季折々に様々な表情を見せてくれるので、1年中楽しむことできて観光客やカメラマンも絶え間なく出入りしている。
特に、紅葉の時期の木々は燃え上がるように見えるため、朝から夕方まで大変混雑する。
この記事では御射鹿池の駐車場やアクセス等の詳細について解説する。
御射鹿池のリフレクション、天候や時間帯の見え方の違い、カメラマンとして行く場合はこちらの記事を参考にしていただきたい。
【カメラマン】長野県の「御射鹿池」の時間帯や天気の見え方の違い
目次
御射鹿池とは
御射鹿池(みしゃかいけ)は長野県の茅野市の山奥にある。八ヶ岳中信高原国定公園内に位置しているため、2010年に農林水産省の「ため池百選」にも選定されている。また、鏡のような池が美しいと評判になり、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編」にも掲載されたこともある。
また画家「東山魁夷(ひがしやまかいい)」の描いた「緑響く」のモチーフになった場所としても有名である。
「緑響く」(1982)
収蔵:長野県信濃美術館・東山魁夷館
御射鹿池は農業用のため池として作られ、酸性が強く微生物等が生息するには厳しい環境である。
そして御射鹿池が有名な最もな理由は、条件が揃った時に見れる水面がまさに鏡のごとく水面鏡になるからである。水面鏡になった池は木々を美しく鮮明に反射させ、その姿は世のカメラマンたちを池へと運ばせた。世はまさに御射鹿池時代なのである。
アクセス
御射鹿池は山の奥にポツンとある。ここまでは急勾配の坂を登っていく事になるので、町から徒歩で向かうことは絶対にオススメしない。観光地とはいえ、街灯は一切なく夜になると暗闇に包まれる場所である。
基本的には車かバスを使用することになるだあろう。
名称 | 御射鹿池 |
住所 | 〒391-0301 長野県茅野市豊平奥蓼科 ※番地等は無いため、GoogleMapで「御射鹿池」と検索すれば出てくる |
営業時間 | 年中無休 |
料金 | 無料 |
駐車場 | 31台、24時間出入り可能 |
トイレ | あり |
飲食、自動販売機 | 一切なし |
電話 | 0266-73-8550(茅野市観光案内所) |
駐車場
御射鹿池には専用の駐車場が設けられており、路肩に駐車する事は殆ど無い。しかし、観光客が集中する紅葉時期のお昼ごろ等は、駐車場が満車になってしまい路肩に駐車せざるを得ない車たちで溢れかえってしまう事もある。
ここの駐車場は常時開放の駐車場であり、無料で24時間駐車することが可能である。従ってここで車中泊することも出来るが、夜は一切の光源がないため漆黒に包まれる。
上の写真で見ると、左の駐車場が「普通車専用」の駐車場である。対して右側は大型バス等の専用駐車場になっている。
敷地面積自体は広いのだが、変形地となっているために駐車出来る数は決して多くはない。上の写真は、9月末の夕方頃なので比較的空いていたが、ピーク時間になるとかなり混雑してしまう。
余談だが、筆者がここで車中泊した際には誰一人も居なかったので、少しばかり寂しい。
トイレ
以前までは簡易トイレしか設置されていなかったのだが、観光地化するにあたりキレイなトイレが増設された。
コンビニや自動販売機等の施設
御射鹿池からの徒歩圏内にはコンビニ、自動販売機は存在しない。また、車で行くにしても数分で行ける場所にはないので食料、特に飲み物は持参して来ることを心がけてほしい。
オススメの時期
御射鹿池はリフレクションが見れることで有名なのだが、人気な時期としては新緑の夏、紅葉の秋の2つの時期がオススメだ。
というのも、春だと新緑には少しばかり早く、冬は葉が落ちてしまい少し寂しい。
もちろんカメラマンとして行くなら春夏秋冬どの季節も画にはなる。
まとめ
御射鹿池は山奥にあるが車なら簡単にアクセスすることが出来る。また、近年駐車場や路面も改修工事が行われきれいになった。強いて言うなら簡易トイレを綺麗なトイレに変えてほしいとは思うが、まぁ仕方ないだろう。
- 御射鹿池とは長野県茅野市にある溜池のこと
- 水面が鏡になるリフレクションが見れることで有名
- アクセスは基本的には車化バス
- 急勾配なため徒歩で向かうことは困難
- 年中無休で観光料金も取られない、無料である
- 駐車場も24時間常時開放で無料である
- 周辺にコンビニ、自動販売機、飲食店は無い
- オススメの時期は新緑の夏、紅葉の秋
時間帯や天候での景色の見え方の違いは別記事で紹介しているのでそちらを参考にしていただきたい。
【カメラマン】長野県の「御射鹿池」の時間帯や天気の見え方の違い
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