「破風岳」、風を破壊するのかどうかは知らないが、いかにも中学生だった頃の筆者が付けそうなネーミングセンスである。とにかくカッコいい。
さてそんな「破風岳」だが、関東で随一の絶景が見れると言っても過言ではない。
それはまさに秘境と呼ばれるような場所に位置しており、訪れる者達を違う世界へいざなってくれる。絵に描いたような風景がそこに存在しており、一度目にしたら目の奥に焼き付くことだろう。
破風岳と毛無峠のアクセスや駐車場等の詳細については、別記事として投稿しているのでそちらを参考にしてほしい。
日本の絶景!関東の秘境こと「毛無峠」と「破風岳」のアクセスなど詳細
上のボタンを押せばGoogle Mapsで破風岳の詳細を確認できる。
今記事では「破風岳」に登山してみて感じたこと、諸注意や景色の写真など持て余すことなく解説していく。
目次
破風岳に登山してみる
ここに来たら破風岳に登ってみることを強く勧める。山麓から見る景色と頂上からの景色は全く別物である。
筆者が絶景という理由はまさに頂上からの景色のことを指している。
※この記事は9月後半に撮影した写真を主に使用している。この時期は、草が伸びきっている状態なので、初心者や一人の場合はあまりおすすめしない。
6〜8月頃なら草もまだ短いので、この時期に登ることをおすすめする。
登山道の全体写真
破風岳の頂上に行くために大きなリュックなどはあまり必要ない。というのも、駐車場から頂上まで約30分で到達可能だからである。距離で見ても非常に短いので初心者でも割と簡単に登れることだろう。
しかし、距離の割には標高差が約180メートルであるため、急な階段を登っている感覚と似ている。従って一気に登ろうとする場合は、相当な体力が必要になる。
また遠くから見ると簡単そうに見えるが、実際には危険な部分もある。
- 登山道は非常に細く狭い
- 待避所がほとんどない
- 傾斜が急なので足を滑らしたら下まで一気に落ちる可能性がある
- 時期によっては雑草や木々が生い茂っていて視界がとても悪い(9月〜)
スタート地点
破風岳のスタート地点は駐車場と距離は離れていないためすぐに登り始めることが可能である。
最初の100mくらいの距離は、ほぼ平らであり急斜面ではないので簡単だ。
ここからゴールである頂上を見上げてみると、絵に描いたような光景が広がるわけである。
黄緑色の山の斜面にはほとんど木々が生えておらず、美しいカーブが際立っている。
中腹地点
登り始めておよそ10分もしないうちに中腹地点に到達する。
ここまでは順調にあまり汗もかかずに来れるのだが、ここからは一気に角度が増して階段を登っているような感覚になる。
ここからは道幅が非常に狭くなり、山頂まで待避所と言われるスペースは殆ど無いので、下山してくる人とすれ違う時が大変である。崖側に足を滑らしたら永遠に止まることなく落ちてしまう可能性もある。
上の写真で分かると思うが、斜面の角度が山登りにはきつい角度になっている。
奥に見えるのは別の登山者だが、頭しか見えないことから生い茂っているということも分かる。
山頂付近
これまで草が生い茂る道を進んできたが、かろうじて道が見える程度ではあった。
しかし山頂付近のラストスパートは尋常ではないほど草が生い茂っており、もはや道なき道を進んでいる。以下の写真を見てほしい。
ここは頂上に続く最後のカーブなのだが、足元が全く見えない。道も完全に塞がれており方向もわからなくなってくる。非常に危険だがもう少し進むと草が少なくなり道がひらけてくる。
時期が悪いと、このように草まみれの草原を登ることになるので時期には気をつけてほしい。
頂上からの景色
そこには登った者だけが与えられる景色があり、誰にも邪魔されず時間の許す限り絶景という””宝””を我が物に出来る。
前もって伝えておかねばならないことは、写真ではこの感動を10%も表現できない。
それは、時間をかけ「破風岳」に訪れ、わざわざ登山する。という工程があってこそ得ることが出来る感動だからである。
こればっかりは実際に自分の目で確かめてほしい。
インスタ映えする自撮りスポット(危険)
ここ破風岳の山頂にはインスタ生えする自撮りスポットが存在する。
だが非常に危険な場所である。一歩間違うと落下して死亡してしまうだろう。
従って勇気のある人だけ勝手に撮影するならば筆は何も言わない。また、完全自己責任だ。
筆者は足がすくむような場所が大好きなので全く問題はないが、高所恐怖症の人は無理な場所だ。以下の場所が自撮りスポットだ。
そう。まさに先端である。かなり鋭角であることがわかるが、この写真だと分かりづらいのでわかりやすい写真を用意した。
右が先端をズームした写真である。この時たまたま自撮りしてる人がいたのですぐさま写真を撮った。まさにこの人がいる場所で写真を撮影するのであるが、見ての通り落ちたら即死だろう。
筆者は自撮りでは基本的にドローンを使用している。その方がダイナミックな写真を撮影することが可能だからだ。では筆者の自撮り写真を見てほしい。
絶対に真似をしないこと。筆者はアホである。命を大切にしてほしい。
今回はあくまでこのようなスポットもあるという紹介だ。絶対に真似しないでほしい。
まとめ
今回は主に破風岳の登山の部分にフォーカスした記事にした。また写真を多く使用したので、雰囲気や全体像が見えたと思う。
- 登山は草が短い時期(6〜8月)が良い
- 頂上まで約30分で到達可能
- 待避所がほとんどないのですれ違いが大変
- 傾斜が急なので落ちたら底まで落ち続ける恐れあり
- 山頂からの景色は絶景そのもの
- インスタ映えするスポットはあるが、死と隣り合わせ
毛無峠に関するアクセスや駐車場等の注意事項は別記事にしてあるので参考にしていただきたい。
日本の絶景!関東の秘境こと「毛無峠」と「破風岳」のアクセスなど詳細
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